神さまを接待するとき

5月2日から3日にかけてミャンマーを襲ったサイクロン、5月12日に発生した四川大地震、まさに荒ぶる神の出現(たたり)。昔の日本人ならそう考えたはずです。

ものの本に拠ると、古来、日本では神さまは、ある時突然、どこからかやってくるお客様、そういう存在でした。神さまは人間には見えないので、地震、暴風雨、噴火、落雷、疫病など、超人的な威力をあらわし、やってきたこと示します。それに対し人々は、この畏ろしいお客様を適切に「接待」して、速やかにお帰りいただければなりません。この接待が「祭り」という訳ですね。日本人の接待は筋金入りなのです。

間近に迫った「洞爺湖サミット」、この会合は、人間の野放図な行いに怒りを募らせている世界中の神さまをどのように接待するか、世界中の神官が集ってそれを話しあう場なのでしょう。しかし、神聖で真にして善なる絶対的な超越者を神と崇める国々の代表には、そんなことは理解されないでしょうね・・・もどかしいというか、残念というか・・・。

とにもかくにも、被災された方々が一人でも多く無事救済されますように・・・お祈りします。